2022年1月28日より、家庭用ゲーム機やアミューズメントゲーム機器の開発・製造・販売を行っている「株式会社SEGA」が、ゲームセンター事業から完全撤退することになりました。
ことの発端は「株式会社GENDA」が、2022年1月28日にゲームセンターを運営する
「GENDA SEGA ENTERTAINMENT(旧 セガ エンタテインメント)」の全株式を取得したと発表したこと。
これにより社名は「GENDA GiGO Entertainment(GGE)」となり、現在「SEGA」ブランドで展開しているアミューズメント施設の屋号を「GiGO」に変更することを決定されました。
※「GiGO」は、「Get into the Gaming Oasis = ゲームのオアシスに飛び込め!」の略称。頭文字をとって「GiGO」となった。
「株式会社SEGA」は、ゲームセンター事業からは撤退するが、アーケードゲームの開発は継続するとして発表しています。
(運営は辞めるけど、ゲーセンにあるゲーム自体の開発はする。ということ)
買収した「株式会社GENDA」ってどんな会社?
株式会社GENDAは、ゲームセンター向けに
・アーケードゲームのレンタル
・オンラインクレーンゲーム「LIFTる。」の運営
などを手掛けている企業で、2018年5月10日に設立されたばかり。


他にも、ボウリング・アミューズメント企業「株式会社ラウンドワン」と手を組んで実現した合弁企業「Kiddleton」において、アメリカで子供向け遊戯施設を運営しています。
そんな、株式会社GENDAを設立した代表取締役会長 「片岡 尚(読み不明)」さんはかなり実績のある方。
・1995年
「ジャスコ(現・イオン)」に入社
・2004年
「イオンファンタジー(イオンにあるゲームセンターを運営する企業)」の経営に参画
・2008年
「イオンファンタジー」取締役 就任
・2013年
「イオンファンタジー」代表取締役社長 就任
・2017年
「イオンエンターテイメント(イオンの映画興行会社)」取締役 就任
イオンのゲームセンター事業である「イオンファンタジー」の取締役在任中の5年間に、「アミューズメント施設運営業界」で店舗数・売上高ともに世界一という伝説を残されています。
これにより、時価総額を231億円から1,310億円に引き上げることに成功。(企業価値を約6倍にした)
その後、2018年5月に株式会社GENDAを設立。(現在は同社会長)
今回の企業買収で、国内3位の事業規模であった老舗のSEGAゲームセンター運営権を獲得したことによって日本のゲームセンター界を牛耳りました。
というかすでに…
元々は、「SEGA」の親会社である「※セガサミーホールディングス」が、2020年に日本で流行した新型コロナウイルスの影響により、経営的に大変でした。(厳密に言えば今も)
※ 「SEGA」の所属するグループ。
2004 年に「株式会社SEGA」と「サミー株式会社」が合併して設立された。
「セガサミー」となっているが、サミーがセガを買収したことにより設立しているので、パワーバランス的には実はサミーのほうが強い。
・2020年3月期において約9億円の最終赤字
・2021年3月期第一四半期において約27億円の赤字を計上
などなど
なので、資金を確保するために2020年12月30日付で子会社である「SEGAグループ」が保有する「株式会社セガ エンタテインメント(この会社が元々はセガのゲームセンター事業を行っていた。)」の株式85.1%をGENDAへ譲渡することを発表。
「セガ エンタテインメント」は「株式会社GENDA」の連結子会社となったと同時に、商号を
「株式会社GENDA SEGA ENTERTAINMENT」へ変更されました。
(この時点で、ほぼ買収されたようなもの)
それと同時に、「SEGA」直営時代の1965年から55年間続けてきた日本国内におけるアミューズメント施設運営事業から撤退し、セガ エンタテインメントはセガサミーグループから離脱しました。
流行速報の声

2020年12月30日の時点ですでにほぼ買収されていたんですね。
今回の全株式取得で、完全買収が成功します。
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